超話題作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は最初から大ピンチ!? 度肝抜かれるアクションシーンと壮大な物語は初心者の方にもみて欲しい作品です【本音レビュー】

【最新公開シネマ批評】

映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、ネタバレありの本音レビューをします。

今回ピックアップするのはGWの超話題作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年4月27日公開)です。

本作は、前作までの『アベンジャーズ』よりもヒーローが増えており、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ブラックパンサー』、『ドクター・ストレンジ』の面々も登場。正直「こんなに増えちゃってどうまとめるんだろう」と見る前はちょっと不安でした。全員「俺が! 俺が!」の自分オシのヒーローばかりですから。

でも映画を見たら、そんな不安は吹っ飛びました。もうファーストシーンから凄すぎて呆気にとられてしまったのです!

【物語】

6つ全てを手に入れると世界を滅ぼす無限大の力を持つと言われる“インフィニティ・ストーン”。これをを狙っているのが、アベンジャーズにとって最強の敵と言われるサノス(ジョシュ・ブローリン)。サノスが石をすべて手に入れたら、人類は滅ぼされ、支配されてしまうのです。

アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ハルク(マーク・ラファロ)など、アベンジャーズの面々は「打倒サノス!」と、全員であの手この手でサノスに闘いを挑みます。しかし、サノスは想像以上に強く、ストーンをめぐる闘いで苦戦を強いられるのです……。

【最初から最後までトップスピードで走り抜けた傑作!】

とにかくファーストシーンからアベンジャーズがピンチなんですよ! サノスの攻撃によって、ソーとロキ(トム・ヒドルストン)がズタズタにやられ、インフィニティ・ストーンのひとつが奪われそうになる……という展開で、最初から映画のハイライトが来たようなレベル。私は心の準備のないまま、いきなりソーとロキがズタボロにされているシーンを見せられて、もうショックでショックで……。

その後、次々とアベンジャーズが登場します。銀河の星でのバトルシーンの後、いきなり現代のニューヨークへ飛び、再び銀河の星へと飛び……と様々な星でアベンジャーズたちがストーンを守ろうと必死で戦います。サノスはまるで極悪ストーカーのように、ストーンを嗅ぎ付けては追いかけてきて、手中に収めようとアベンジャーズを次々襲うのです。

サノスは超強くて憎たらしいのですが、やっぱり、この手の映画は敵が強いと面白い! アベンジャーズが束になってかかっても、ビクともしない相手だからこそ、バトルも白熱するのです!

【宇宙、空、陸で繰り広げられる壮大なアクションシーンで度肝を抜く】

改めて『アベンジャーズ』シリーズの凄さを見せつけられたような本作。アクの強いヒーローたち、それぞれの見せ場をしっかり用意して魅せる演出はもう拍手喝采ものです。ハンマー、魔術、盾、念動力など彼らの武器を駆使したド派手なアクションシーンは、どでかい花火をバンバン打ち上げているように華やかでかっこいい!

「ハリウッド大作にはかなわないな~」と思うのはこういうところですね。出し惜しみせず、徹底してド派手ですから! 派手でナンボみたいな心意気を感じます。

とくに、後半に登場するブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)とワカンダ王国軍&アベンジャーズ VS サノスの大群との地球での合戦シーンは圧巻。巨大な宇宙船まで参戦し、ものすごいスピードで繰り広げられる陸上バトルは、まさに壮絶な戦争といった感じ。臨場感がハンパなくて「後ろに気を付けて」とか「キャー、でかい宇宙船が襲ってくる!」とか、私も心の中で一緒に闘っていたので、すごい疲れました……。

【マーベル映画初心者こそGWに見るべし!】

今までマーベル映画を見たことがない人は「この映画を見ても、ヒーローが多すぎて何が何だかわからないかも」と不安かもしれません。でも全然大丈夫です! 先に書いたように、ストーリーは単純明快で「アベンジャーズ VS サノスの石を巡る銀河の闘い」だし、個々のヒーローたちの武器や関係性がわからなくても「この人は魔術師なんだ」とか「この人は盾が武器なんだ」と、すぐわかるようになっています。各自が武器を駆使するシーンは、”アベンジャーズのショータイム”みたいですごく楽しいです!

ちょっとした小ネタわかるとさらに面白いので、そこは予習が必要かも。というわけで、GW中にマーベル映画を見てみるのもオススメです。全作は無理でも『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の2作品から見てみるといいかも。余力があれば続けて『アイアンマン』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ』シリーズを見れば、大方わかると思います。

またこの手の映画は男性ファンが多いので、彼氏と観に行けば、大いに『アベンジャーズ』のウンチクを語ってくれるかもしれませんよ。

執筆=斎藤 香 (c)Pouch

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
(2018年4月27日より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー)
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソンほか
(c)Marvel Studios 2018

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映画『スパイダーマン:ホームカミング』の新スパイダーマンは15歳! やんちゃで可愛い世界を笑顔にするヒーローなのです【最新シネマ批評】


【最新シネマ批評】
映画ライター斎藤香が最新映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、レビューをします。

今回ピックアップするのは、アメコミのスーパーヒーロー映画『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年8月11日公開)です。

主人公ピーター・パーカーを演じるトム・ホランドが来日し、テレビなどに出演していたので、ご存じの方も多いでしょう。これまで何度か映画化されてきた『スパイダーマン』ですが、これまでとは全く違います。新趣向による設定と演出が実を結んだ、見たら必ずハッピーになれる傑作なんですよ!

【物語】

トニー・スターク(アイアンマン / ロバート・ダウニーJr.)からスパイダーマンスーツを託されたピーター・パーカー(トム・ホランド)は、有頂天! ニューヨークの街を悪から守ろうと一生懸命な15歳です。

学校ではイマイチ冴えず、好きな女の子がいるけど告白もできない彼。でも、スパイダースーツを着れば無敵のヒーローになれるのですから、大はしゃぎ。

一方、ニューヨークの街ではエイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)が、ハイテク武器を開発して、巨大な翼の怪人バルチャーになり暗躍していました。

スパイダーマンことピーターは、早く手柄を立ててトニーに認められようと、バルチャーとの闘いに身を投じますが、大ピンチに陥り、トニーからスパイダースーツを取上げられてしまうのです。どうするピーター!

【いまどきの少年らしさが魅力!】

アベンジャーズのヒーローは、アイアンマン、超人ハルク、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカ、アントマン……みんなかっこよくて強い男前軍団。お調子者はいません。唯一、アイアンマンがちょっと自分勝手で、アントマンが親しみやすいくらいです。

そんな男前軍団の中に、スパイダースーツを着て、ビルとビルの間をビュンビュン飛んで「ヤッホー」と言いかねないようなご機嫌なヒーロー、スパイダーマンが仲間入りしました。素顔はジミ~な15歳の彼が、ある日突然スパイダーマンにスカウトされちゃうんですから、そりゃ浮かれますよね。

でかいことしようとしてトニー・スタークにこっぴどく怒られるという無鉄砲さが少年らしいし、アベンジャーズの面々を見て「すげ~すげ~」と大興奮! そんなピーターが可愛くて仕方ないんです!

【トム・ホランドは素顔も可愛い!】

そのピーター・パーカーを演じたトム・ホランドは21歳。ピーター役のオーディションは5ケ月もかかったとか。その後、役が決まったのかどうかが気になって、自分で結果を調べたそう。

「オーディションのあと、ずっと『スパイダーマン』のインスタをチェックしていました。そのうち “スパイダーマンはトム・ホランドに決定”という情報を耳にして、家族に伝えたら、弟に“そんなのガセに決まってるじゃん。本当に決定していたら連絡がくるはずだろ”って言われたので、僕はエージェントを通して、マーベルに確認してもらったんです。そしたら、本当だった! 人生で一番凄い出来事、クレイジーな瞬間でしたね」

来日記者会見で、そんな話をしていたトム。気が気じゃなかったんですねえ……可愛いすぎる。それにしてもマーベル、すぐに合格の連絡してくれればいいのに。

【アクション映画と青春映画の見事なコラボ】

この映画で、ピーターの身には数々の出来事が起こります。スパイダーマンとして街の平和を守ることだけではなく、学生として学力コンテストに出場することになったり、片思いの女の子といい感じになったり、アクションと青春がいいバランスで共存しているんです。

またピーターを見守る大人たち(トニー・スタークなど)の視線もいいんですよ。上手に泳がせてちゃんと見守っている感があって。しかし、後半、翼の怪人バルチャーのある一面が明らかになったときはビックリ。こんなことになって、どう決着つけるんだろうと……。最後の最後まで気が抜けません。

これまでトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド版の『スパイダーマン』を見てきましたが、私的には今回のスパイダーマンがいちばん好きですね。スパイダーマンの青春、大いに楽しんでください。



執筆=斎藤 香 (c) Pouch

『スパイダーマン:ホームカミング』
(2017年8月11日より、TOHOシネマズ日劇ほか、全国ロードショー)
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ、ドナルド・グローバー、マリサ・トメイ、ロバート・ダウニーJr.、グウィネス・パルトロー、クリス・エヴァンスほか
(C)Marvel Studios 2017. (C)2017 CTMG. All Rights Reserved.

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